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『この時、伊藤ハンニは自分の手口を相手に読まれないよう、蛎殻町の仲買店三十軒のうち、七軒ほどの店を通して買い注文を出した。狙いはよかったのだが、少し分散しすぎたきらいがあり、かえって正体を見抜かれてしまったのである。
相手がどこの誰かがはっきりわかれば、仕手戦では半分勝ったも同然だ。深川の回米問屋筋は断乎売り向かい、ついに勝ちを納めた。
相場は戦である。「はかりごとは密なるをもってよしとなす」。静かに、静かに、目立たぬように相場を張るのが、最上の策と言うべきだろう。派手な動きをみせてしまえば、相手も新しい手を打ってくるし、途中で引くに引けなくなって深みにはまることも多い。』
村上ファンドにしろ、堀江氏にしろ、名前が世間に広まったら、相場の世界では江戸時代から
『負け』に決まっている。私も歳だから、派手な動きはしない(出来ない)。
昔は「それとなく」業界紙には書かれたものだ。
もう、個人的投機の時代では無くなったが、相場の世界では名前が知られてはオシマイと
言う点では今も昔も同じ様だ。
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